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2016-01-20

「ラップ」に見る日本企業のあくなき探求心。


買ってくれる人が多い所で売る。
ライバルが少ない所で売る。
商売の「基本」ですよね。

されど、日本でこの2つを両立させるビジネスポイントは、かなり少なくなっているように感じます。

 

第一に日本は少子化。
つまり人口自体が減ってきている。これはどうしようもないですね。

アベノミクスやら好景気やら言われていますが、やはり一般感覚ではお財布のヒモはぴしっとバシッとしまっている方も多い。その紐を優しく広げる(笑)ことは、そんなに簡単ではありません。

 

そして競合他社
物がありふれている技術大国日本で、競合が少ない業界なんてそうあるのでしょうか?

お洒落な雑貨屋さんをちょっくら覗けば、全く生きていくのに必要ではないものの、
無性に欲望を掻き立てる激かわいい&面白い商品で溢れ、
もはや100均でさえも想像だにしなかったけど、めちゃくちゃかゆいところに手が届く
「こんなの欲しかった~」な商品が所狭しと陳列。

こんな商品、誰がどうやって思いついたんや。。。
しかも100円なのにデザインやセンスもますます高まる今日この頃。100円なのに。。。

 

それでなくても、世界に比べても日本企業の努力は涙ぐましいものがあります。

まずあくなき「探求心」。

研究に研究を重ねて素晴らしい商品を開発したとします。
そしてそれがめちゃくちゃ売れ続けているとして、
それでもなお日本企業はたゆまぬ努力をしつづけているからスゴイのです!

「もう少し使いやすくならないか」「もっと機能をプラスできないか」「もっと安く提供できないか」

ラップ

 

ちなみに私は日本の「ラップ」は世界一だと思っているので例に挙げてみます。

→食品を保存するのに便利な「ラップ」というものが完成
→切れ味をとことん追求し、片手でもパツンと切れるように
→切るときに中に巻き込むと面倒なので、巻き込み防止の目印強化
→ちょっとでもたくさん使えるように薄くしてメートル数を増やす
→ただの保存だけじゃなく、出来るだけ「鮮度」や「水分」を保てるように
→そしてこの研究に研究を重ねたラップを出来るだけ安く売る
どんだけ~。。。(古)

 

これはもう、感動に値します!

同一企業で、しかもかなりの「独走業界」で、
誰にも文句言われなくともひとりでここまで進化し続けるというのは「脱帽」以外の何物でもない。

 

たかがラップ、されどラップ。
ちなみに海外のラップは全く切れません。

そもそもホルダーに入っていないむき出しで売ってるものも多数。

 

つまり、こういう感じでしょう。

→食品を保存するのに便利な「ラップ」というものが完成
よし、売れた!完了♪

 

毎回ハサミを使って切らないといけない海外の主婦の方々は、
初めて日本のラップを手にすると驚きおののくと思います(笑)

意外に海外への日本みやげとして喜ばれますよ♡

 

そんなこんなで何が言いたいか?

こんな想像力と探求心と職人魂に燃えているあまたの日本企業を「ライバル」として
そんな企業の努力を”当たり前”のように日常的に感じている日本消費者を相手どって
商売をするというのは、いやはや並大抵のことではありませんなぁ。。。

 

ポイントはめちゃくちゃ奥の奥の奥のニッチな市場を追求していくか(大手がとても手が出せないようなw)
海外市場へと目を向けるかになると思います。

もしくは両方。

 

㈱J LINK INTERNATIONALの代表として、
そして無駄に5か国語もかじってるペンタリンガル社長(笑)として、
今後5年10年20年にわたっての会社の進む道を、今しっかりと考えて行きたいと思います。


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